3-S - SSS

MERS（Magnetic Energy Recovery Switch）技術は東京工業大学嶋田隆一名誉教授（現在、筑波大学特命教授）により1988年に発明された全く新しい電力変換技術です。電気回路では電子ノイズ、発熱、送電容量低下を引き起こす厄介者の磁気エネルギーが付き物ですが、MERS技術では驚くほど単純な回路構成でこれを回収し、制御し、再利用する仕組みを実現しています。
様々な特許も取得しており、今日では照明調光装置に留まらず、太陽光発電、電動機、各種電力変換等のパワーエレクトロニクス分野で高効率のイノベーションシステムとして利用されています。
株式会社スーパーセキュリティーソリューションズがMERS技術を利用し、特許を保有する株式会社MERSTech（東京工業大学発ベンチャー）から特許使用許諾を得て、省電力を達成する照明調光システムの実用機を開発製造しています。
MERS照明調光システムはパワー半導体のスイッチングのゲート位相とデューティ比を主に制御することにより、負荷電力の調整を可能にしています。蛍光灯等の放電ランプでは単に電圧を下げると放電に必要なランプ電圧が得られずに消灯してしまいますが、MERS技術により放電を継続させるための電圧と電流波形を制御することにより大幅な減光を可能にしています。